介護福祉士木村さん(30代)
経験者
にぎやかな笑い声が聞こえると思ったら、そこには木村さんがいる。
明るくて、軽やかで、まわりの空気をふわっと明るくしてしまう。
でも、その裏にあるのは、芯のあるやさしさと、強い気持ちだった。
「実は、歌手を目指して活動も続けてるんです。だから、仕事は“自由に働けること”が大前提だったんですよね。」
そんな中で出会ったのが、今の職場だった。
介護施設での経験を経て、訪問介護という新しいフィールドへ。
「知人から“この会社いいよ”って紹介されたのがきっかけでした。最初は未経験だったけど、実際に始めてみたら、思った以上に働きやすくて。自分のペースに合わせられるし、チームの雰囲気もすごく良くて助かってます。」
印象に残っているのは、ある重度介護の利用者様との日々。
最初はまったく笑わなかった方が、今では木村さんの顔を見ると素敵な笑顔を見せてくれるようになった。
「最初は無表情だったんですよ。でも、毎回しっかり向き合って接していたら、だんだん表情が変わってきて。今では笑ってくれるようになって…。あの笑顔を見た時、“やっててよかった”って本気で思いましたね。」
「正直、想像してたより大変でした。自分に足りない部分もたくさんあるし。
でも、不思議と“つらい”とは思わなかったんです。」
その理由は、まわりの仲間の存在。
「自分にできないことがあった時、みんなが普通に助けてくれるんです。責めるとかじゃなくて、ちゃんと一緒に向き合ってくれる。だから頑張れるんですよね。」
「実は、自分ってわりとメンタル強めなんです(笑)。落ち込んでも引きずらないし、切り替えが早いんですよ。」
そんな強さは、歌の道でも、介護の現場でも活かされている。
利用者様との関わりも、一人ひとりを大事にしながら、自分らしく自然体で接する。
「一人ひとりにちゃんと向き合えるのが、この仕事のいいところだと思います。自分が成長できるし、相手の変化も見える。それが嬉しいんですよ。」
「仕事とプライベート、どっちかをあきらめたくなかったんですよね。
だから、こうして自由に働ける今の環境って、本当にありがたいです。」
今後の目標は、もっと経験を積みながら、働き方の幅を広げていくこと。
「ロングタイムの案件もチャレンジしてみたいし、介護以外のスキルも学んでみたい。歌の活動とも両立しながら、できることを少しずつ増やしていけたらいいなと思ってます。」
「最初は不安なの、当たり前です。自分もそうでした。でも、ここは“人が本当にあったかい”職場です。
できることからでOKだし、自分のペースで始められます。見学だけでも来てみたら、雰囲気の良さが伝わると思いますよ。」
そう言って笑う木村さんの声は、まるでラジオから流れてくるような心地よさ。
“夢を持って生きる”ことと、“人に寄り添って働く”こと――
どちらも全力で楽しむ彼の姿は、きっとこれからも、周りに元気を届けてくれる。