介護福祉士嶋崎さん(40代)
経験者
「ちゃんとやる」「頼られると応えたくなる」――。
そんな彼女らしい、芯のある優しさと実行力を持って、嶋崎さんは今日も訪問介護の現場で、ひとつずつ信頼を積み重ねている。
長く専業主婦として家庭を支えてきた嶋崎さん。
その経験を経て、新たなステージに選んだのが訪問介護だった。
「もともと介護には興味があったんですが、“年齢に関係なく働ける”っていうのが大きかったですね。
それに、知人の紹介で『ここなら安心だよ』って聞いたのが、背中を押してくれました。」
落ち着いた話しぶりの中にも、しっかりと自分の軸を持っている――そんな頼もしさがにじむ。
「最初はもちろん不安でしたよ。でも仲間が本当に優しくて、すぐに“ここで頑張っていけそう”って思えました。」
中でも印象的だったのは、ある利用者様とのやりとり。
「“あなたの声を聞くと安心する”って言っていただけた時は、本当にうれしかったですね。
名前を覚えてくださったり、感謝の言葉をいただけたり…。
“自分の存在が役に立ってる”って、実感できる瞬間です。」
「訪問介護って、一人ひとりの方と向き合える仕事なんですよね。
関係性が深くなっていく中で、自然と信頼関係も築けていく。
“この人が来てくれるなら安心”と思ってもらえるようになった時、“やってきてよかった”と思えるんです。」
「今は“無理せず長く続けること”を大事にしています。
でもその中で、資格にも挑戦したいし、後輩のサポートにも関わっていきたい。
自分がもらった安心を、今度は誰かに返していきたいんです。」
プライベートとの両立や、介護以外のスキル習得にも意欲的。
彼女らしく、目標に向かって着実に進もうとする姿勢が印象的だ。
「最初は誰でも不安です。でもここでは“できることから”始められます。
“ありがとう”って言葉が、ほんとに自分の力になるんですよ。
この仕事、思ったよりずっと楽しいです。見学だけでも来てみてくださいね。」
そう笑顔で語る嶋崎さんの言葉には、頼りがいと安心感が詰まっている。